塗装の下地処理、塗り前・・・
私が職人に憧れ、塗装職人を目指している時に言われた言葉です。
「塗装は塗り前が出来て一人前!」
さて、塗り前とはなんでしょうか?
正解は下地処理や養生のように、塗料を塗って仕上げる前段階の事をいいます。
よく親方や師匠に言われたものです「塗るのは誰でもできる!うちの子供でもできる!」
言葉だけで考えてしまうと、すごく極端な言葉ですが、「塗るのは経験を積んでいけば一通り誰でもできる、しかし、塗る前の下地処理や養生のような地味な仕事こそが、塗装職人でしかできない」この意味を理解するのには、まだ小僧だった私は、反発精神もあり少し時間はかかりました、時間が経過し、見習いに同じことを伝え行く中で成長を感じました・・・
塗り前、下地処理についてご説明します。
下地処理で最も過酷なのが、ケレンです、ケレンとは、鉄部や壁の剝がれかかっているところを皮スキ等の道具で削ったり、耐水ペーパーなどで滑らかにする作業です。
この作業は、指から血が出るほどの過酷な下地処理です、しかし、この下地処理こそが年数がたっても丈夫な塗膜を形成するもっとも大切で、必要不可欠な作業なのです。
当時、見習いの時は早くペンキを塗らしてもらいたい、早くこの地味な仕事を卒業して現場を任せてもらいたいと思ったものです。
しかし、この下積みこそが、最高の作品を作り上げ続ける、塗装職人の忍耐であったり、魂になり伝統を作ってきたことは、間違いありません。
下地処理はケレンだけではありません、どんな物へ塗装をする時にも、先ずは、ケレンや洗浄、樹脂モルなどの補修、エポキシ樹脂での注入それらを、適格に判断をし、処理します、そしてやっと下塗りを塗る事ができます。
また下塗りも下地処理に含まれると考えています。
下塗りは外壁の場合は、シーラー(下地と上塗の接着の向上に使う塗料)
フィーラー(シーラーの効果にプラス、外壁の細かい傷や、ヘアークラック、髪の毛みたいに細いヒビを埋められる塗料)を塗ります
鉄部などは、錆止めや、プライマーを現状の鉄部の状態により使い分け工夫する知識、知恵も必要です。
このように下地処理と言っても、一つだけの施工方法ではなく、塗装職人の腕が最も光る見えない地味な最高の作業なのです。
上記の事をふまえて考えると、職人は、誰に、何を、どのように、大切なのかを学んだ差は大きい事ですし、自社職人がいる会社、いな会社では、教育の仕方も大きく差がある事でしょう。
「塗り前が出来て一人前」初心を大切に思い、初心に戻る最高の言葉です。
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