建設業のはじまりは江戸末期
日本の建設業の基盤が出来たのは江戸末期と言われています。
そして現在のような建設業としての特質を持つようになったのは、西欧の近代的な建築技術・制
度が取り入れられた明治期にはいってからみたいですね。
それまで遠くは奈良・平安時代に建てられた日本最古の木造建築法隆寺をはじめとし、数多くの
寺社や仏閣などが今日までその美しい姿をとどめています。
このような建造物は天皇、幕府、大名、寺社などが、宮大工をはじめとする各職人に依頼し完成
させたもので、現在のような建設業としての形態はまだ現れていません。
また土木工事は百姓などが徴収され河川の改修や道路の工事をしていたみたいですね。
そして江戸末期になりはじめて棟梁、仕事師(とび)を中心に仲間制度という閉鎖的な社旗制度
ができ、一括して工事を請け負う人間(棟梁やとび)が現れ、職人を指揮し、完成させる仕組みが
できあがり、明治にはいり、はじめて建設業ができたみたいです。
江戸時代、明治時代に宮大工、とび、土木をしていた人たちは、現代でも耳にする有名な大手ゼ
ネコンだとは、知らない人も多いのではないでしょうか。
また塗装で老舗の会社も明治時代汽車の塗装から始まったと聞いています。
塗料メーカーで老舗の日本ペイントも明治時代にはじめて塗料開発に成功しています。
塗料は輸入に頼っており高額だったため、海軍からの呼びかけで、日本で塗料を開発し貢献し
たのが日本ペイントなのです。
我々塗装業界、建設業界の先駆者がいたお蔭で今があるのだと感謝すると共に誇りに感じま
す。
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